PeaceKeeper赤き聖者

10/16ページ

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十九話【修練の洞窟】

一夜が開けて軽く朝食を済ませた後に町を出発した一行。目指す場所は修練場である。 レドベージュの言った通り町からは然程遠い場所ではなく、西の方に一時間もしない場所にあった。 山の中の修練場と聞いていたので、誰も到達できないような崖に囲まれた開けた場所を想像していたのだが、 辿り着いた場所は、ひっそりとした洞窟の前であった。 しかもその道のりは決して険しくはなく、案外と簡単にたどり着いてしまった。 む […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十八話【観光で息抜き】

「わーー!湖張姉さま!?どうしよう!?引いてる!魚!魚!!」 「あー!竿を振らないで!落ち着いて!!」 陽気な旅人と別れてからは高台から湖の絶景を見たり、洞窟を探検したりと観光を満喫していた。 最初のうちは機嫌が悪かったラナナではあったが、すぐに楽しそうになり湖張はホッとしていた。 そして今は湖に伸びている桟橋から釣りをしている最中である。 ラナナは釣りをしたことが無かった中での初ヒットなので大騒 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十七話【陽気な旅人?】

町に入ると、建物と建物の間から大きな湖が覗いて見える。 この町はとても賑やかで、人が楽しそうに行き来をしている。 「あれ?ここってひょっとしたら夏に訪れたいと騒がれている人気の観光地じゃないですか?」 湖を見た途端にポカンとした表情で呟くラナナ。するとレドベージュは頷いて答える。 「うむ、その通りだ。気付いていなかったのか?」 「・・・はい。でも確かに昨日の町から更に東を目指すとなるとそうなります […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十六話【移動中の一幕】

「トーン、テテテテトン・・・ですよね?」 歩きながら独り言なのか湖張やレドベージュに話しかけたのか分かりづらい声で呟くラナナ。 それに反応してゆっくりと彼女に顔を向ける二人。 かれこれあれから1週間程が経過し、現在の一行は更に東の方角に向かって移動中である。 メーサ神の聖槍に触れ研究を始めてからというもの、ラナナは暇さえあれば槍に掛かっていた魔法について考え事をしていた。 旅をしながらであったので […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十五話【部屋に戻って自由時間】

「うん。やっぱりコレ、中々良いじゃない」 購入した外套を身に纏い、宿屋の部屋で振り返ったり軽く体を動かしたりしながら動きやすさを確認している湖張。 「うむ、似合っているぞ。ただまだ強度を上げる魔法は掛けていないからな。破れたら元も子もないからあまり無茶な動きはするでないぞ?」 「分かってるって」 「何処か動きに干渉する部分はあるか?」 「ううん、今のところ平気」 「そうか、先ほど水を掛けた部分はど […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十四話【槍の実験】

宿屋の前までたどり着くと、先行していた数人の町人が湖張の事を待っていたようで、 大きな声で呼びかけられて宿屋の中に案内される。 宿屋の中に入ると、戦いの後という事と怪我人が担ぎ込まれた事が合わさって喧騒に包まれていた。 しかしながらその場の雰囲気に流されることは無く、落ち着いた素振りで廊下を歩く湖張とラナナ。 その調子で案内された部屋に入ると、鎧を脱がされてベッドに寝かされている男性の騎士と、傍ら […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十三話【メーサ神の剣】

「すごい!全部片づけちまった!!」 湖張たちが考察をしている一方で、魔物を一匹残らず倒し切った状況に対して、町人達から歓声が沸き上がる。 先ほどまで手も足も出なかった魔物の群を、次から次へと討伐した姿を見れば そうなる事は必然と言えば必然ではあった。 そしてその場に集まった大勢の人々の注目の中でメーサ教の騎士達はゆっくりと町人達に近づき、 大きな声で訴えかける。 「皆様、ありがとうございます! 大 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十二話【予想外な魔物の群】

町の男衆はそれぞれが武器となりそうなものを持って街の外を目指している。 非戦闘員だとも思えるのだが、団結して町を守ろうという共通の意識があるのかもしれない。 その表情は臆することがなく、勇敢な雰囲気を醸し出している。 しかしながら戦い慣れているかどうかは分からないので、かえって被害が広がらないかという点が心配でもある。 なのでなるべくなら自分たちが先頭に立って対処したいとも思えてくる。 そう考えな […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十一話【予定が変わる雨上がりの午前】

昼食の後は宣言通りゆっくりと昼寝をした湖張とラナナ。 どうやら疲れが溜まっていたらしく、横になったらすぐに眠りにつけた。 意外と心地よくもあり、たまにはこういうのも悪くは無いかとも思えてくる。 そして気が付くと夕方になってはいたが、相変わらずの雨であった。 やむ気配は無く、このまま明日も宿屋で足止めかもしれないとも考えられるくらいの土砂降りであった。 しかしながら一夜明けてみると、それまでの雨は嘘 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第六十話【雨の日の宿屋】

石造りの魔法生物を倒してから二週間。 一行は元居た場所から東を目指して移動をしていた。 このくらい離れてくると、天標が深く根付いている地域ではなくなってきており 何を信仰するのかではなく、信仰すること自体が自由な雰囲気であった。 とは言ったものの、あれからはメーサ教と遭遇することは無く特に目ぼしい情報も得られないでいた。 そんな中で本日は強い雨が降り続いており宿屋で足止めをされている状態である。 […]

1 10 16