一夜明けた洞窟の入り口付近。 そこには湖張たちと、見送るウンバボの姿があった。 昨夜は今まで二人に好評だった料理を多く作り、 最後の別れを惜しむかのような豪勢な晩食で持て成したウンバボ。 そして今も小さな袋を手渡し始める。 「これウンバボが作ったクッキー。 お前たち美味しく食べてくれた。だから持っていけ」 「ありがとうございます」 笑顔で受け取るラナナ。一方で湖張は少し残念そうな顔をする。 「あー […]
「体調は万全?」 「はい!」 「準備は大丈夫?」 「はい!」 「それじゃあ行こうか」 「はい!」 修練場の入り口で確認をとりあう湖張とラナナ。 この場に滞在して一ケ月近くが経過した今日、二人は守護者を倒すべく出発をしようとしていた。 湖張もラナナも創意工夫をして、何とか目標としていた技を実践で使えるように仕上げることが出来たのである。 そこで本日、再度守護者と戦ってみようという事になった。 「二人 […]
修練場で静かに呼吸を整える湖張。 ゆっくりと覇王爆炎弾の構えをとり、技を放つ練習をしている。 「だめだ、行き詰った」 技を放たず途中で止めて、ため息をつく湖張。 「どうした?調子悪いのか?」 不思議そうな顔をして話しかけてくるウンバボ。そしてゆっくりと近づいて来る。 「いや、元気なんだけれど何か成果が上がらなくてさ」 そうぼやく湖張。前回レドベージュとラナナが修練中に顔を出してから10日程が経過し […]
「行きますレドベージュ!花壇をお願いします!!」 「うむ、任せておけ」 外の光が入る運動場の中心で声を大きく上げるラナナ。 それを合図にレドベージュは花壇に魔法で防御壁を展開する。 湖張とラナナがそれぞれの修練に取り掛かってから早くも二週間が経過していた。 現在はエマシデンシの理論的な仕上げを済ませたラナナはレドベージュに手伝ってもらいながら 魔法の試し打ちをしている最中である。 「行きます、エマ […]
小さい振動が伝わる宿泊部屋。 先ほどから定期的にこのような揺れが発生している。 どうやら湖張が奥義の練習をしているようである。 現在、ラナナは宿泊部屋の机に向かって魔法の研究を行っている。 レドベージュも一緒の部屋にいるのだが、気を散らさないように少し離れた位置でまるで 展示物の鎧のようにジッとしている。 「湖張姉さま、頑張っているようですね」 先ほどまで物凄く集中し、かなりの量のメモを書いていた […]