2022年2月

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百二十四話【湖張の病状】

「お水を持ってきました!」 宿屋の扉を慌てながら開けるラナナ。部屋の中にはベッドで横になる湖張とその傍らにレドベージュが心配そうに立っている。 熱があると判明してからは急ぎ足で目的地であるフィルサディアまで向かい、すぐさま宿をとり湖張を横にした。 何とか楽な服装に着替えさせた後にレドベージュは診察を行うことにした。その間にラナナは水やその他必要そうなものを急いで集めに出かけており、先ほど返ってきた […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百二十三話【タウン・アッシャー】

山の中の村から離れ、王都フィルサディアに向かう一行。メーサ教の騎士たちはロダックの処理に追われ、本日も村に滞在しそうな雰囲気であった。 村の付近のロダックだけではなく、昨日遠征にて倒したロダックも処理をする予定とのことだ。 山を下りると道中は穏やかで、風もなく歩きやすい環境であった。 王都の近くという事が影響しているのだろうか、整備された平坦な道はとても歩きやすく作られている。 道中に綺麗な鳥が可 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百二十二話【遅かった朝の調査】

外から小鳥の声が聞こえたと思うと、行きかう人々の声も耳に到着してくる。もう朝かと感じ、目をゆっくり開けると枕の近くまで日差しが差し込んでいることに気が付く。 昨夜はレドベージュから様々な話を聞いた後に眠ることにした湖張。ベッドに入ったとたんに眠りについたようで、気が付いたら一夜が明けていたようだ。 (・・・おかしいな。疲れが溜まっているのかな?) ベッドから体を起こすなりボーっとする湖張。というの […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百二十一話【ロダック討伐のご褒美】

「うん、やっぱりこの村の山菜料理は美味しいね」 「はい、昼は肉が多めでしたので夜はこういうので落ち着きたいですね」 「そうだねー」 「ただ願わくば、もう少し静かにしてもらえれば助かるのですが・・・」 日が落ちて暗くなった広場の隅で中央に燃え盛る大きな焚火を見ながら並んでベンチに腰を掛け会話をする湖張とラナナ。 膝の上にトレーを載せて、村の自慢の山菜パスタをゆっくりと食べている。 今度こそロダックを […]