2021年11月

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十七話【ロダックの討伐へ】

一夜明け、準備を整えた後に宿屋の外に出る一行。すると、メーサ教の騎士たちが村の広場に集結している。 その表情は硬く、緊張感が周囲を包み込んでいる。 「そろそろ出発するのかな?」 様子を伺う湖張。周囲を見渡すと投石用の石や弓矢を台車に乗せて村の外に運んでいる騎士の姿が目に入る。 「ほら君たち。今日は何が起こるか分からないんだ。家に入っているんだ」 横から白い鎧を身にまとった中年の騎士が近づき、湖張た […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十六話【騎士が集まる村】

服を新調した後は更に東を目指す一行。次の目的地として王都フィルサディアを目指すことになったからである。今までの旅路はラガース王国内を西から東へと旅をしていたのだが、その先に多くの人々が集まっている王都があるので目指そうということになった。フィルサディアとはラガース王国の中心に位置する首都である。首都というだけあって今まで訪れた街の規模とは比較にならないほど広大で、多くの人々が集まっている。また、広 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十五話【ショッピングを終えて】

「あー歩き疲れた」 宿の部屋に戻りソファーに腰を掛ける湖張。机の上には商品が入ったままの紙袋がいくつも並んでいる。 「でも良い物が買えたから良いじゃないですか」 ニコニコ顔のラナナが隣に座って話しかけてくると苦笑を見せる湖張。 「まあ随分と高級品だったけどね。それに何だかんだで下着も買えたのは良かったかな。少しくたびれていたからね」 「靴も良いのが買えましたよね。レドベージュの言う通り、そろそろ買 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十四話【日和紗の服】

「よし、気合を入れて探しますよ!」 黒色の店の前で腰に手を当ててやる気を見せるラナナ。その傍らで湖張は不安そうな苦い笑顔を見せている。 現在はラナナがまず目を付けた桜和専門の服屋、つまり目的の店の前である。開く時間を見計らって一番最初に訪れることにした。 アールスリーとの戦いで大分消耗をしたのだが、一夜明けると不思議と疲れは感じられなかった。どうやらよく眠れたようだ。よって買い物は体力が万全の状態 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十三話【ショッピングの作戦会議】

研究所を出立した後は体力の消耗があったこともあり、普段よりも速度を落として街に向かうことにした。レドベージュは二人を浮かせて移動を提案したが、それは何か申し訳ないのと、人の目に触れた時に奇異の目で見られる事が嫌だったので歩くことを選択した。 その結果、街に到着したのは夕暮れ時になってはしまったが、暗闇での移動を避けることは出来た。大きな門をくぐると、話に聞いていた通り他の街とは変わった雰囲気が広が […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十二話【湖張の生い立ち】

「すげえ、倒した・・・」 目の前の状況に唖然とするコボーニ。壮絶な戦いを目の当たりにして腰を抜かしてしまい、そのまま固まってしまっている。 「湖張!」 剣をしまい、慌てた様子で駆け寄るレドベージュ。アールスリーを完全に倒せたと理解すると、安心したのか湖張はその場でしゃがみ込む。 「大丈夫か!?まずい状況なのか!?」 湖張の肩に手をかけて問いかけるレドベージュ。ゆっくりと顔を上げて気怠そうな顔を見せ […]