宿屋の前までたどり着くと、先行していた数人の町人が湖張の事を待っていたようで、 大きな声で呼びかけられて宿屋の中に案内される。 宿屋の中に入ると、戦いの後という事と怪我人が担ぎ込まれた事が合わさって喧騒に包まれていた。 しかしながらその場の雰囲気に流されることは無く、落ち着いた素振りで廊下を歩く湖張とラナナ。 その調子で案内された部屋に入ると、鎧を脱がされてベッドに寝かされている男性の騎士と、傍ら […]
「すごい!全部片づけちまった!!」 湖張たちが考察をしている一方で、魔物を一匹残らず倒し切った状況に対して、町人達から歓声が沸き上がる。 先ほどまで手も足も出なかった魔物の群を、次から次へと討伐した姿を見れば そうなる事は必然と言えば必然ではあった。 そしてその場に集まった大勢の人々の注目の中でメーサ教の騎士達はゆっくりと町人達に近づき、 大きな声で訴えかける。 「皆様、ありがとうございます! 大 […]
町の男衆はそれぞれが武器となりそうなものを持って街の外を目指している。 非戦闘員だとも思えるのだが、団結して町を守ろうという共通の意識があるのかもしれない。 その表情は臆することがなく、勇敢な雰囲気を醸し出している。 しかしながら戦い慣れているかどうかは分からないので、かえって被害が広がらないかという点が心配でもある。 なのでなるべくなら自分たちが先頭に立って対処したいとも思えてくる。 そう考えな […]
昼食の後は宣言通りゆっくりと昼寝をした湖張とラナナ。 どうやら疲れが溜まっていたらしく、横になったらすぐに眠りにつけた。 意外と心地よくもあり、たまにはこういうのも悪くは無いかとも思えてくる。 そして気が付くと夕方になってはいたが、相変わらずの雨であった。 やむ気配は無く、このまま明日も宿屋で足止めかもしれないとも考えられるくらいの土砂降りであった。 しかしながら一夜明けてみると、それまでの雨は嘘 […]