2025年1月

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百四十二話【ハルザートの過去】

背の高い木々に囲まれた森。土が見えており、木々の間隔が空いているスペースのある空間。 木の陰に囲まれて日の光があまり入らないせいか薄暗く少しひんやりとしている。 その中で枯れ葉や木の枝を集めて焚火をしている湖張。明るく灯す火の明かりが ほんのりと温めてくれる。 倒れていた太い木に腰を掛けて火の番をしながら時折、視線を移動させる。 その先には横たわり気を失っているハルザートの姿があった。 「・・・う […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百四十一話【守るための落下】

その場に残ったゼンに対して襲い掛かる蛇のような口。 飲み込まれないように何とか体を逸らし、すんでのところで躱す。 「先輩!?」 大きな声を上げるラナナ。飛ばされた体制を直し状況を確認する。 すると目の前には捜索をしていた黒く謎めいた魔物が飛び上がっていた。 地面を割って飛び出てきたが故に、周囲には砂埃が立ち上がっている。 何故このタイミングなのか、何故この場所なのか。異様で異形の魔物は何を考えてい […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百四十話【急斜面の草原、絶壁の背面】

フーギルを倒した以降、特に魔物と遭遇する事は無く山道を進む一行。 しかしそれは追っている黒く謎めいた魔物の痕跡も同様に見つけられていないという事であった。 山道は次第に景色が全く違ったものへと変わっていく。 今までは背の高い木々が生い茂っていた森のような雰囲気ではあったのだが、 次第に植物類の高さは低くなっていき、気が付いたら木が全くない草原になっていた。 その結果、周囲は見渡し易く晴れも相まって […]