「派手に吹き飛んだねー。あんなのを手軽にやっちゃうんだから、やっぱりレドベージュって凄いわ」 グレルフが一掃された様子なのでゆっくりと歩きレドベージュに近づく湖張とラナナ。 湖張が軽い雰囲気でレドベージュにそう話しかけると、ラナナもため息交じりで会話に入ってくる。 「それを言ったら湖張姉さまも凄いというか・・・言葉は悪いですがおかしいですよ。 サンダーボルトと言っていましたけど、普通はあんなに太く […]
湖張が走り距離を縮めると、3匹のグレルフが立ち向かうかのように湖張に向かって走り出す。 そしてその後ろ姿を険しい表情で見つめるラナナ。 というのも、自分の立ち位置からだと湖張に自分の放つ魔法が当たってしまう危険性があると考えたからだ。 右手をかざして左手で右手を掴んで支えながら魔法を撃つ姿勢を取ったまま固まるラナナ。 ものの数秒間なのだが、焦りのせいで長い時間の間、自分は何もできていないのではない […]
「さて今更なのだけれども、出くわさなかったらどうしよう?」 遠い目でボソリとそう呟く湖張。 現在は村から一時間ほど徒歩で北に進んだ位置である。 朝食を取った後は少し休憩をした後に一行はグレルフの捜索に出発していた。 しかしながら、北の方角に目撃情報があったのでとりあえず向かってみたのだが、 もともとの情報も少なく当然のように空振り気味である。 天気は快晴。周囲には道は無いが草原が広がっており、草の […]
朝食を軽くとるために食堂に行くと超宴会はまだ続いていた。 ここまでくると呆れるを通り越して、村人の体力についつい感服してしまう。 「お、湖張ちゃんおはよう!!」 「昨日はうるさくて眠れなかったかい!?」 「おら、朝っぱらから絡んでるんじゃねえ!」 上機嫌で話しかけてくる酔っ払い達を追い払う様に宿屋の主が近寄ってくる。 「いやあ、すまねえな。朝っぱらから見苦しくてな!」 顔を真っ赤にしながら宿屋の主 […]
うっすらと目を開けると、外が明るい事に気が付く湖張。 外からは鳥のさえずりと人の話し声がかすかに聞こえてくる。 どうやらあの後は直ぐに眠りついたようで、今は既に朝を迎えたようだ。 人の話し声が聞こえるという事は、恐らくあのまま村人は飲み続けていたのであろう。 以前もそうであったので不思議ではないのだが、目が覚めて早々に苦笑いがこみあげてくる。 そんなこんなですっかり目が覚めたので、体をゆっくりと起 […]
その後は村全体があっという間にお祭りムードに包まれ、盛大に宴会が催された。 超という表現が付いていただけあって、今まで以上に豪華な料理が用意されており高級そうな酒瓶も並べられている。 また、何かあったら花火も打ち上げられ、飲めや歌えや忙しい雰囲気であった。 初めてこの村の宴会に参加したラナナは常にたじろいではいたので、湖張はその都度フォローをしていた。 しかしそれでも大量に運ばれる料理に苦戦する事 […]
山賊達の姿が見えなくなってから、彼らが教えてくれたアジトに向かうと、 そこにはお金の他に、指輪や宝石といった盗品が手付かずの状態で保管されていた。 アジト自体はそこまで広くはないが、人の気配もなく木々に囲まれており見つかりづらい位置にあったので 潜伏場所としてはうってつけの場所ではあった。 盗品が保管されていた場所は洞窟の一番奥で、麻袋の中に雑な状態で詰め込まれていた。 また、お金は別の袋の中に分 […]