2022年6月

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百三十一話【もめごと】

「これはどういう事だ?」 5m程離れた距離でタウンがラナナに向かって問いかける。眼差しは強い。しかしラナナは威圧に負けない様子でため息を一つ。そして答える。 「どうもこうも無茶苦茶ですね。私たちはグリーンドラゴンの異変を感じ取り調査にきていただけです。むしろそちらの人がそこに倒れているグリーンドラゴンを狩っていたのですよ?」 冷たい視線を男に視線を向けるラナナ。寧ろ睨むようにといった表現の方が近い […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百三十話【グリーンドラゴンを狩る者】

研究所を出てから、山の上の方を目指す一行。特に手掛かりは無いのだが、とりあえず道に沿って登る事にした。 研究所の人々が作ったのか登山道のようなものがあり予想外に進み易く、とりあえず頂上まではそれほど時間がかからず到達できそうである。 「頂上まで登れば何か分かるかな?」 上の方を見上げながら問いかける湖張。レドベージュは彼女に視線を向ける。 「分からぬ。そんなに都合よく事が運ぶとは思えぬが、当てがな […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百二十九話【研究員の話】

木でできた建物の中に入ると、まずそこは広めの空間であった。カウンターの他に6人掛けのテーブルもあり、この場でミーティングもできそうではある。研究所とされてはいたものの雰囲気としては宿屋のような感じではあった。 「ここが研究所なんですね」 窓から光が差し込み、明るい雰囲気の部屋を見渡しながら湖張が話しかけると、研究員の男性は左手を広げテーブルの方に向けて案内をする素振りを見せながら答える。 「ええ、 […]