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ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百九話【建物の奥にある扉の中】

コボーニの案内で建物の奥にまで進むと、隣の部屋に続くような扉が目に入る。位置的にここから山の中に続いている様である。扉には立ち入り禁止の張り紙が貼ってあった。 「この奥にアールスリーが?」 湖張が扉を見つめながら質問をすると、「そうだよ」と簡単な返事が返ってくる。 「随分と簡単な封印のようですね」 「ふむ」 危険な魔物を封印したという割には、あまりにもお粗末な扉だったので三人は少し戸惑ってしまう。 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百八話【山の中の研究所】

気になる事が頭に過りつつも、疲れの方が勝ってしまい直ぐに眠りにつく事が出来た。 その日にあった事を振り返ると当然と言えば当然である。 そんなこんなで、あっという間に朝を迎えた感覚になった湖張とラナナ。 本日も何かありそうではあるが、デスピエロが襲ってくるような事は無いと思うと幾分かは気が楽であった。 早々に支度を済ませてチェックアウトをすると、目的地である研究所に向かう一行。 サッと用事を済ませて […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百七話【メモに記された地】

ゴルベージュと別れた後は数キロ東へ離れた村に移動をした一行。 道中、デスピエロに出くわす事は無く、何の問題も無く到着をする事が出来た。 キュベーグの話によると、今まで襲われていた事はピロペレの洞窟に到着するまでの時間稼ぎとの事だったので、用事が済んだ今となってはこの結果は当然と言えば当然である。 また、村では近くの山が一瞬にして削り取られたと大騒ぎになっていた。 ピロペレが眠っていた山の事である。 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百六話【計画の準備の為に】

ほんの一瞬の出来事だったはずなのだが随分と長い間、ピロペレの攻撃の中にいた気がする。 揺れが収まり、大きな音もしなくなった。ただ明るい場所の中にまだいると感じ取れる。 「湖張!ラナナ!」 心配のせいか力の入った呼びかける声が聞こえる。この声はレドベージュだ。 ゆっくりと目を開けると、そこは草原であった。 「あれ?ここって・・・外?」 先ほどまで曇り空だったのだが、晴れ間が見えており目を閉じたままで […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百五話【ピロペレの洞窟】

その後はデスピエロの襲撃は無く1時間程で目的地であるピロペレが保管されている洞窟の入り口に到着をした。 周囲は特に隠されている雰囲気は無かったのだが、ゴルベージュ曰くウンバボがいる修練の洞窟と同じく普通の人では見つけることが出来ないような作りにはなっているそうだ。 洞窟に入ると、これも修練の洞窟と同じように壁がうっすらと光っており、明かりが無くても先に進むことができる作りになっていた。通路の広さも […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百四話【林の狙撃手】

ただでも曇り空で明るさが絞られている中、周囲の木々によって日の光はさらに遮られている林の中。昼間だというのに薄暗く、そして冷ややかな風が小さく流れてくる。 全くと言っていい程に気配がない空間。 幸いにして一帯を覆う草木の背丈は低く、難なく歩いて進むことが出来る。草をかき分けて進む必要は無かった。 ただ自分達が踏み進む草木の音が不気味に聞こえる事が難点である。 所々に大き目の岩が転がっており、苔が生 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百三話【待ち構える不気味な笑み】

村に入ってからというもの、結局ゴルベージュの予想通りデスピエロの襲撃は無かった。 結果的に何事も無く過ごす事が出来たのではあるが、それでもいくら天帝と天将が警戒していてくれるとはいったものの、最初の内は気が休まらなかった。 しかしながら、寝る時間ともなると眠気が勝ってしまいスッと眠ってしまった湖張。やはり疲れていたようだ。それはラナナについても同じで、直ぐに眠りにつけたようだった。 ちなみにその様 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百二話【逃げ込むように入る宿の部屋】

その後は特に何事も無く目的地である村に到着した一行。 周囲を警戒しながらの移動であったので普段より歩く速度は落ちていたが、 日暮れ前までには到着する事が出来た。 村の入り口を通過するなり寄り道をせず宿屋に向かい、そそくさとチェックインを済ませ部屋に入る。 急いで扉を閉めたせいか予想以上に大きな音が部屋中に響く。 そしてその音が合図になるかのように思わず大きく息を吐いてしまう湖張。 ようやく落ち着け […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百一話【これからの向かう先】

「・・・逃げたの?」 周囲から敵の気配が全て消えると、確認をするように呟く湖張。 それに剣を鞘にしまいながら答えるレドベージュ。 「うむ、恐らくはな」 「湖張姉さま!!」 このタイミングで上から降下してくるラナナ。そして湖張の全身を見て回る。 「怪我は・・・していないようですね」 「うん、攻撃は貰わなかったからね」 それを確認するなり落ち着きがない様子でレドベージュに話かけるラナナ。 「今のは一体 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百話【デスピエロ】

ハルザートの忠告の通り、夜が明けてから早々に町を後にした一行。 特にやましい事が有るわけでは無いのだが、いらないトラブルを避けるためである。 町長には昨夜のうちに挨拶を済ませたところ、朝が早い時間にもかかわらず律義にも町中の住人が総出で見送ってくれた。 感謝をしてもしきれない程の事をしてもらったのだが、大した礼も持て成しもできなかったので、せめて町中で見送らせて欲しいとの事だった。 本日の天気は曇 […]

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