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ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第二十三話【山道で人助け】

本日も快晴。心地よい気温と天気に恵まれた絶好の旅日和である。 湖張とレドベージュは滞在していた町を出た後、東にある村を目指していた。 その道のりだが最初は平坦で歩きやすい道ではあったが、次第に登りの山道になってきていた。 山道とはいっても多くの木々が生い茂った山ではなく、岩山に近い形で人が通る道もある程度整備されている。 恐らく交通路として利用されているのであろう。 荷馬車が通れるくらいの道の広さ […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第二十二話【次の村へ】

「おおおおおお!出来た!!」 宿屋の部屋で湖張が大き目の声で感嘆の声を上げる。 というのも食事を宿屋の食堂で軽く済ませた後、早々に部屋に戻り洗濯の魔法をレドベージュに習っていた。 彼の言う通り難しい魔法ではなかった事と、湖張自身も魔法の才があった事が合わさり、 さほど苦労する事もなくあっさりと習得することが出来た。 「これ凄いね!わざとソースをハンカチにかけてみたけど綺麗になったよ!!」 興奮気味 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第二十一話【夜中の過ごし方】

「・・・意外とぐっすり眠れた」 窓から朝の光が差し込み、部屋が明るくなっている。 鳥の声も聞こえ始め、いかにも天気の良い平和な朝という雰囲気が感じ取れた。 そんな中ベッドから上半身だけを起こし、半分しか開かない瞳で目の前の壁をボーっと見る湖張。 昨夜はレドベージュと会話をした後、数少ない手荷物に入っている寝間着として使う甚平に着替えてから早々に眠ってしまった。 意外とポジティブな思考になっていた事 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第二十話【宿屋での反省】

火災現場から離れた後は、人に出くわさないよう細心の注意を払いながら森を抜けた二人。 幸い大きな木に囲まれて火の手が見えなかったせいか、火災があった事は誰も気づかなかった様子で人に会うことは無かった。 町に着くなり、先ほどの男がいないか探したりもしたが、案の定見つかることは無かった。 また数人の町人に男を見かけなかったかを尋ねたが、誰も見ていないという。 そしてそれと同時に男がどんな人間だったのか町 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十九話【燃える淀みの家】

「ちょと何で!?何で燃えているの!?」 振り返ると先ほどまでいた家が大きな火柱に包まれて燃えている。 その様子を見て、慌てて家に駆けよる二人。 しかし火の熱と勢いが強く、ある程度の距離までしか近づくことができない。 「むう、まさかこのタイミングで証拠隠滅に走ったか」 「証拠隠滅?という事はやっぱり魔物除けは嘘だったの?」 「そのようだな」 「・・・それよりあの人は?」 家が燃えた事や証拠隠滅をした […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十八話【調査失敗】

「何だお前たちは!?」 家に入ってきたのは紺色のローブを纏った50代ほどの男であった。 白髪のくせ毛が特徴的で、目つきは決して良くは無い。 ただ、その目つきは目の前に侵入者がいるので当たり前といえば当たり前である。 「ここで何をしている!?」 男が怒鳴って威嚇をするように質問をしてくるが、湖張は臆せず腕を組んで堂々とした姿勢で答える。 「アナタこそここで何をしていたの? あの桶に入っているものは汚 […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十七話【淀みの家の家宅捜査】

「とりあえず覗いてみようか?」 慎重に近づいた二人は一旦窓の下で隠れるようにしゃがみ込み、小声で相談をする。 人の気配は感じないものの、何が潜んでいるかは分からないので胸がドキドキしてくる。 しかしこれは緊張や恐怖からくるものではなく、むしろ子供のころに探検をした時のワクワク感に近いものがあった。 ゆっくりと窓から部屋の中を覗き込む二人。 レドベージュは背丈が足りないので、魔法でゆっくりと浮遊して […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十六話【淀みの調査】

「さて、とりあえず外に出たわけだけど、どうしようか?」 勢いで外に出てきた二人は、宿屋の前で一度立ち止まり作戦会議を始める。 部屋の中で方針を決めてから出ればよかったのだが、思考より勢いの方が勝ってしまったようだ。 「そうだな、とりあえずこの淀みを辿ってみるか?」 レドベージュが上を見ながらそう呟くと、目を丸くして驚く湖張。 「え?分かるの?」 まさかそんな便利で都合が良いことが出来きようとは思い […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十五話【腐った野菜の分析】

食事が目の前に提供されると、黙々と食べる湖張。 村から町まで歩き、程よい運動をした後なので少し早い時間ではあったが美味しく食べられた。 出てきたスープはクリームスープではあるのだが、独特のスパイスが効いており一風変わっていた。 少し舌に刺激を感じるものの、かえってその感覚が癖になる。 また、パンとの相性も抜群で、気が付いたら食事が終わっている程であった。 どうやらこの食堂は当たりのようだ。晩御飯も […]

ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十四話【食べ物の足が早い町】

二人が町に入ると、長閑な街の様子が目に入ってくる。 買い物に出ている女性、走り回って遊ぶ子供たち、屋台で食事を提供している男性など 特に問題は感じられない空間が目の前に広がっていた。 案の定、すれ違う人々は”レッド君”を不思議そうに見るが、無反応を貫くレッド君。 特に子供たちの興味の目は強く、恐る恐る触ってくる子もいたがレッド君は反応をせずに黙々と湖張の後をついていった。 このようにレドベージュが […]

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