ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第九話【家路での相談】
- 2020.05.24
- ピースキーパー赤き聖者
- PeaceKeeper赤き聖者
「ところでレドベージュ様は何か食べたり飲んだりするんですか?」
家路についている最中、答えは絶対に飲食はしないであることは分かってはいるが一応聞いてみようと思い質問をする湖張。
「・・・いや、特にこれと言って何かを飲食することは無いぞ」
そんな事を聞かれることすら想定外だった様子のレドベージュ。
「やっぱりそうですよね。家に着いたとき、何か出した方がいいのかなと思いまして」
「過去に何度か供物を差し出されたことがあったが、あれはあれで困るからな。構わなくて良いぞ」
「ははは」
レドベージュは神の側近で天の使いなのだが特に威厳のある感じではなく、不思議と親しみやすい雰囲気ではあった。
そう感じていると、レドベージュが話しかけてくる。
「それと湖張よ、我に様はつけないでもらえるか?それと敬語もやめてくれ。
仲間に目上のようなイメージを持って欲しくはない。あくまで対等に扱ってくれ」
今まで感じていた事を更に強くさせる内容の提案であった。
「それって大丈夫です?畏れ多くないですか?」
天将と信じ始めていたので言葉遣いも気を付けないといけないなと感じていた矢先にその提案である。
「問題ない。お主もやりづらかろう?
それに急にそう態度を改められても、こちらが困る」
「・・・わかった。確かにやりづらいかな」
苦笑いの湖張。その反応を見てレドベージュもにこやかな雰囲気だった。
そうこうしている間に湖張の家に着く二人。
ゆっくりと扉を開けて「ただいま」と小声で言いながら家に入るが
扉付近には老人の姿は無かった。
「奥の部屋かな?」
そう呟きながら予想した奥の部屋の扉を開けると、老人は予想通り静かに椅子に座っていた。
扉の開ける音に気が付いたのか、顔をこちらに向ける老人。そして湖張が帰ったことに気が付くと笑みを見せて話しかけてくる。
「おお、意外と遅かったのう。道でも間違え・・・おや?」
話の途中で部屋に入ってきたレドベージュに気が付く老人。
思わず最後まで話し終わらずに疑問を口に出してしまう。
「魔法が得意だと思ってはいたが、ついにリビングアーマーまでも作ってしまったのか?」
腕を組みながらレドベージュをマジマジと見る老人。
(まあそうなるか)
そう思いながら頭をかく湖張。

「えっと・・・とりあえず洞窟での話を先にしても良いかな?多分アナタの話は長くなるから」
湖張がレドベージュに話しかけると、無言でうなずく形で返答をする。
ここで自分がしゃべり始めたら、話の収拾がつかなくなると考えたが故の無言であった。
「えっとね、おじいちゃん。実は今日は色々な事があってさ。
・・・とりあえずまずは洞窟であった事を話すね」
そう言って老人の前に座る湖張。そして洞窟での出来事をゆっくりと一つ一つ話始めた。
<NEXT→>
Peace Keeper 赤き聖者第十話【事情説明】
<←PREV>
Peace Keeper 赤き聖者第八話【赤き聖者として】
-
前の記事
ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第八話【赤き聖者として】 2020.05.24
-
次の記事
ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第十話【事情説明】 2020.05.25