ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百三十二話【フォーアームズ】
- 2022.07.03
- ピースキーパー赤き聖者
- PeaceKeeper赤き聖者, 小説
真っ直ぐラナナに向かっていくタウン。しかしその道の途中で急停止し、左に90度ほど体を向け左手の剣で横方向に切り払う。
すると剣は白い光弾を弾き飛ばした。攻撃の主は湖張。ラナナに迫るタウンに向けて覇王拳を放っていた。
「正確な狙いだな」
ニヤッとしながら評価をするタウン。そんな彼に対して躊躇することなく飛び込み畳んだ鉄扇で縦方向に打撃を仕掛ける湖張。しかしすんでの所で避けられる。そこですぐさま切り返すように左から右へ薙ぎ払うように鉄扇を振るうが、それも後方に飛んだタウンに避けられてしまう。
「それでいて躊躇なく仕掛ける。素早くて良い判断だ」
近くに伝わる大きさで声を発するが、湖張は言葉を返さずにジッと視線を向ける。いつもなら一言二言返すのだが、気が抜けない相手と感じ無言に徹する。
その様子を見るなり小さな溜息をつくタウン。そして余裕のある表情で話しかけてくる。
「まあいいか。まずはお前から相手する事としよう。場を荒らすくらいポテンシャルは高いようだしな」
スッと余裕の表情を消すと強い眼差しを向けるタウン。威圧のようなものさえも感じられる。様子の変化を敏感に感じ取った湖張は、気を引き締め些細な動作にも反応できるように神経を研ぎ澄ます。
その中でタウンは、ほんの少しだけ腰を落とし飛び出す姿勢を取る。
「恨みっこ無しだからな」
呟くようにそう言った直後、目にもとまらぬ速さで飛び込んでくるタウン。気づいたら湖張の目の前まで近づいており、左手の剣で突きを仕掛けてくる。すんでの所で横に交わす湖張。しかし次の瞬間、湖張の左肩に目掛けて水平に右手の剣を振るタウン。すると湖張は右手の鉄扇で剣を受け防ぐ。しかし予想よりその一撃は重くはなかった。むしろ軽く鉄扇に当てられたような感じであった。
それに違和感を感じた湖張。するとその直後、タウンの右足が湖張の横腹を狙うように横から蹴りを仕掛けてきた。どうやら右手の剣はこの蹴りのための繋ぎだったようだ。
湖張は咄嗟の判断で一歩下がり蹴りを交わすが、タウンは蹴りによる回転の動作を止めず、続けて左足で後ろ回し蹴りを仕掛ける。
(避けられない!?)
曲げた左腕の肘と曲げた左脚の膝を合わせ片足立ちになり、防御の姿勢を取る湖張。そこにタウンの足が命中すると、強い衝撃が骨まで伝わる。
「でやぁ!」
痛みに怯む暇は無く、無理やり右手に掴んでいる畳んだ鉄扇を振り反撃をする湖張。するとタウンは滑るように後方に下がり2m程の距離を取る。
「初見でここまで凌ぐか。こりゃ骨が折れるな」
今度は湖張に向けた言葉ではなく独り言を放つタウン。そして間髪入れずに再び踏み込む。
次の一手として右手の剣から横方向に切りかかる。湖張がその鋭い斬撃を最小の動きで躱すと、振った右の剣を切り返し、左から右へ斬撃を再度しかけてきた。その動きに虚を突かれながらも慌てて躱す頃には、左手の剣による突きが迫ってくる。なんとかそれを左に避けると、今度は右の足による蹴り上げを仕掛けられ、すんでの所で躱す。だが彼が地に着く前に左足でも蹴り上げを仕掛けられる。
何とか後方に飛び躱す湖張。流石のタウンも驚いた表情を見せる。
「おいおい、今のを全て躱すのか?」
(この人・・・強い)
相手は人間、ましてや国の騎士という事もあり本気は出せないとは思ってはいたが、そうも言ってはいられないのかもしれないと感じ始める湖張。相手の実力は想像以上だと判断する。
「湖張、大丈夫か!?」
レドベージュが少し離れた位置から声をかける。そこに視線だけ向けるが、すぐさまタウンに視線を戻す。一瞬の隙も与えられない相手だからであった。
(無駄かもしれないけれど、こちらも揺さぶりをかけてみるか)
そう頭の中で考えた後に、レドベージュに向かって大声を上げる湖張。
「私がこの人を引き付ける!皆は強力な必殺の魔法で周りの騎士を全滅させて!5分もあれば十分でしょ!?」
その言葉が周囲に響くと、動揺を見せる騎士達。今までの戦いぶりから、あながち嘘ではないとも思え動きが止まる。
「・・・エマシデンシの要請でしょうか?」
その中でそばにいるレドベージュに小声で相談するラナナ。
「いや、そうではないと考えられる。湖張は策士の一面も持っている。本当に狙っているのであれば宣言などせず、確実に遂行できるように根回しをするであろう」
「・・・確かにそうですね。すると相手を焦らせる為の作戦といった所でしょうか?」
「うむ、そう捉える方が良いだろうな」
湖張の人となりを知っていた二人は、相談なしではあったが意図を理解する。日頃のコミュニケーションが活きた場面であった。しかしそれが理解できない騎士達は動揺を隠しきれてはいなかった。だがタウンだけは例外で、表情を変えずにジッと湖張を見つめる。真実の見極めを行っているようだ。そして一瞬だけラナナに視線を移すタウン。
「さぁ、やりますよー!」
その視線に気づいたラナナは右手を光らせながら頭上に掲げる。タウンに嘘を見抜かれないために広範囲の魔法を放つ
「ブリザードストーム!!」
騎士達の周りに猛吹雪が発生すると、その場に倒れこむ騎士達。瞬時に7人ほど沈黙させた。
「・・・やっぱりあのお嬢さんからだったか?」
冷静に呟くタウン。その間に飛び込む湖張。
「ほら、早くしないと味方がやられちゃうよ?」
そう言いながら畳んだ鉄扇で数度にわたり攻撃を仕掛ける湖張。それをかわしたり剣で防ぎながら応戦するタウン。
「なんだ?俺に対して揺さぶりか?頭脳戦は嫌いじゃないぜ?」
余裕の笑みで切り返すタウン。その表情には見透かしているかのような余裕すら感じられるものであった。
「で、必殺の魔法とやらはいつ放たれるんだ?今か?もうちょっとか?」
そう言いながら両手の剣で反撃を仕掛けてくるタウン。手を止めることなく、話しかけてくる。
「さっきの吹雪の魔法が必殺の魔法というわけでは無いよな?大したものだが、全滅には程遠い」
そこまで話した後に左足で上段に蹴りを打つタウン。
「しかも何か芝居が嘘くさい。そもそも何かを狙っているのにわざわざ宣言するのも不思議な行動だ。たまに面白がってご丁寧に宣言する奴がいるが、お嬢さん方はそんな愉快犯じみたようにも見受けられない」
細かく攻撃をしながら自分の考えを話し続けるタウン。そして右手の剣で斜め上から斬り掛かってくると、湖張は鉄扇で受け鍔迫り合いのような体制になる。
「要するに、嘘だ」
あえて左手や両足で攻撃する事は無く、導き出した答えを告げるタウン。
しかし湖張は相手の考えなど分かるはずもないので右手以外の攻撃を警戒し、すぐさま後方に飛び距離を取る。
「オラ!何をしている!?さっさと取り押さえろ!」
タウンが騎士達に檄を飛ばすと、動きが鈍っていた騎士達はラナナとレドベージュに向かい、再び乱戦となる。
(・・・もう少し芝居を練習した方が良いかな)
タウンの前では作戦が上手くいかず小さなため息を一つつく湖張。そして一言を伝える。
「いや、本当に必殺の魔法はあるのだけれどもね」
「そうかい!」
部下にレドベージュとラナナを任し、再び高速で迫るタウン。湖張もタウンに向かって走り出す。
(それでも虚を突いて一気に終わらせる!)
揺さぶりに失敗したのだが諦めない姿勢の湖張。タウンの手数の多さに対抗するために次の手に出る。
「覇王拳!」
湖張は走りながら白い光弾を放つと、当然のように避けるタウン。
「見え見えだ!」
避けると同時に斜め前方に位置を進め、そこから真っ直ぐ湖張に向かって飛び込むタウン。
そして両手両足を使った連続技を仕掛けてくる。
「いつまでも好き勝手にはさせない!」
今度は湖張も負けじと攻撃を仕掛ける。今までよりも身のこなしの速度を上げ、剣の攻撃を捌きながら畳んだ鉄扇での一撃を仕掛ける。
流れるような攻防を繰り広げる二人。まるであらかじめ打ち合わせをしていたかのように、お互いすんでの所で攻撃を躱し続ける。そこに部下の騎士が加勢に向かう。
「隊長!」
「来るな!」
タウンが少し離れたタイミングで湖張の右側から剣を向けて突進してくる騎士。しかし湖張は物ともせず、わずかな隙をついて右足で突くような蹴りを騎士の腹に決めると、数メートル吹き飛ばされる騎士。
「馬鹿野郎!」
飛ばされた騎士に顔を向けるタウン。と、その時であった。湖張はタウンに飛び込み上から下へと畳んだ鉄扇を叩きつける。
「貰った!」
「させるかよ!」
右手の剣を強く振り上げ鉄扇に当てるタウン。その結果、鉄扇は湖張の手から離れ、回転しながら宙を舞ってしまった。
「迂闊だ!」
手持ちの武器を失った湖張に対して勝機を感じ取ったタウン。左手の剣を上から振り、湖張に斬撃を仕掛ける。
「金剛拳!」
声を上げ右手で迫りくる剣を叩き落とす動作を見せる湖張。そして手と剣がぶつかると、まるで金属同士が強く当たったかのような音が耳に届き、今度はタウンの剣が宙を舞う。
「素手で剣を弾くだと!?」
流石に驚いた表情を見せるタウン。しかし湖張はお構いなしで右手で突きを仕掛ける。
「でやぁぁぁ!」
渾身の一撃ではあったが、再び避けられてしまう。その隙にタウンは右足で湖張の左横腹に目掛け蹴りを入れる。すると見事命中はするが、湖張は微動だにしない。一方タウンは顔をしかめる。
「っつ!・・・硬ってぇ!なんだこりゃ!?」
痛みを我慢しながら数歩下がるタウン。その隙に間合いを詰めて、両手で攻撃を仕掛ける湖張。
「でやぁ!」
何度も何度も拳で突きを仕掛け続ける湖張。それを後ろに下がりながら避け続けるタウン。反撃はしなかったが、何かを観察している様子でもあった。
「フッ!」
湖張の突きに合わせて右手の剣で横方向から切りかかるタウン。彼の斬撃を見た湖張は左腕で再び弾くと、同じように金属同士がぶつかったような音がする。
「そういうことかよ」
湖張が右手で正面からの突きをしてくる動作を避けると同時に後方へ飛んで距離を置くタウン。そして再び話しかけてくる。
「どうやらその技は体を金属並みに硬くするようだな。ただそのせいで動きも遅くなるようだ。攻撃が止まって見えるぜ」
そこまで言うと再びジッと湖張を見つめるタウン。
「そして消耗も凄いのだろう?そりゃそうだよな、剣を弾く程の硬さをキープさせるんだ。体力も魔力もかなり使うだろうな」
(凄い観察眼だな。それに推測する力も凄い)
表情を変えずに心の中で呟く湖張。実際の所、タウンの読みはその通りで僅かに交戦しただけでここまで感づかれる事は想定外であった。敵ながら感心してしまう。
「でも、負けないよ」
今度は口に出して呟く湖張。ゆっくりと数歩進んだ後に、駆け足でタウンに向かい拳で連撃を仕掛ける。
「まだやるのかよ!当てられなければ意味ないぜ?体力の我慢比べってところか?」
そう言って避け続けるタウン。鉄壁の湖張に対していたずらに攻撃をせず、相手の体力切れを待つ作戦にしたようである。
しばらく攻撃をし続ける湖張。タウンは最小限の動きで躱し続けていると、小さな笑みをふと見せる。
「おや?息が上がり始めたか?」
湖張の呼吸が僅かに乱れた事を見逃さなかったタウン。そう指摘されると、焦った素振りで湖張は大ぶりの一撃を仕掛ける。
「図星のようだな!」
あっさりと湖張の攻撃を躱し、隙だらけになった彼女の横に位置取るタウン。そして剣を両手で持ち振り上げる。
「少し痛いが悪く思うな!」
いくら表面を硬くしたとはいえ、硬い剣を用いて目いっぱいの力で叩きつけると、内部には強い衝撃が走り相手は無事では済まない。それを利用し、表面を傷つけるのではなく、内部にダメージを与える事に切り替えたタウン。
硬くなった湖張を力任せに叩き潰すために重い一撃を仕掛けようとする。そして力いっぱいに剣を握る。
「!?」
しかし次の瞬間、タウンは上空に何かを感じ素早く後方へ飛び距離を置く。
するとその直後、彼のいた場所には白い光弾が上から降りかかり、地面に拳大の穴が空いた。
「はぁ!?今のを避けるの!?」
思わず声を上げる湖張。驚きを隠せていない。一方タウンも驚きの表情を見せている。
「あっぶね!危うく引っかかるところだったぜ」
そう言いながら上空を見上げると、先ほど弾いた湖張の鉄扇が上空で停滞し、先端が自分の方を向いていることを確認する。
「何だよ、あれは飛び道具にもなるのかよ?さすがに落下までは確認していなかったぜ」
「あーもう!粘り過ぎ!!」
再び飛び掛かる湖張。両手両足でタウンに攻撃を仕掛ける。
「まだやるのかよ!」
後方に下がりながら避け続けるタウン。しかし今度は余裕の表情が無かった。
「ほらやっぱり来やがった!」
視界の外である上空の鉄扇から光弾が放たれると、感覚で避けるタウン。そこに再び格闘戦を仕掛ける湖張。タウンは時折剣で反撃を試みるが、決定打にはならない状況に陥る。
「・・・そうだよな、硬いものを思い切り蹴り飛ばしたら足を痛めて、二進も三進もいかなくなるもんな。攻撃は当たればラッキー程度で、硬くなった真の目的は足技の封印か」
避けながらも分析を口に出すタウン。
「更には剣を一本弾くことで攻撃の手数を減らした。一方自分は両手両足の攻撃に加えて上空からの魔法による波状攻撃。手数の差を逆転したのか。大したものだ」
「それはどうも!」
大振りの打撃を仕掛けると、後方に飛んで距離を置くタウン。湖張は上空の鉄扇からタウンに目掛けて光弾を数発放ち、更に後方へ飛ばせる。そしてある程度距離を確保すると光の玉を打ち上げ、更には手前にも光の玉を出現させる。
「サンダークロス!」
目の前と上空に展開する光の玉から雷を放つ湖張。鋭い雷はタウンに向かって降り注ぐ。
「ああ!?お前は格闘家じゃないのかよ!?」
湖張が難易度の高い魔法を平然と放つ事に驚きながら回避するタウン。しかし湖張は攻撃の手を緩める事は無く、何度も繰り返し雷を放ち続ける。
「くっそ!さらには鉄扇かよ!」
当然のように上空から鉄扇の魔法も降り注ぐ。しかしながらタウンは直撃することなく身軽な身のこなしで躱し続ける。
(何なのこの人?もう本当に手加減してはいられない!)
攻撃が全く当たらないタウンに対して余裕がなくなってくる湖張。本気で相手を倒しにいかなければならないと感じる。
そうこうしていると、上空からの雷を避けたタイミングで腰のあたりに左手を当てるタウン。そして次の瞬間、何処からともなく取り出したナイフを湖張に目掛けて投擲する。
その軌道は湖張を目掛けて真っ直ぐ突き進む。
「はっ!」
左手で飛んでくるナイフを弾く湖張。攻撃が当たる事は無かったが、今の動作でサンダークロスを放つ事が終了してしまう。
その隙に両手で剣を握りしめ突進してくるタウン。湖張も迎え撃つ形で突き進む。
「オラァ!」
両手で渾身の一撃を決めるために剣を振り上げるタウン。すると湖張は高速で飛び込み、タウンの斜め後ろに位置を取る。
「速度を上げた!?」
剣を振り下ろさず視線を後方に向けるタウン。そして湖張はその隙に両手で連撃を仕掛ける。
「はぁぁ!」
右の拳をタウンの左腕に当てた直後に左の拳も同じ位置に当てる湖張。うまく体を回転させられたので当てた場所は決定打にならない場所であった。
「そういう事かよ!?」
右足で回し蹴りを仕掛けるタウン。湖張は後方に素早く飛んで躱す。
「動きが遅くなったと思わせておいて、ここにきて硬くなる技を解いたな。それでスピードを上げて一気に攻め落とす奇襲作戦か。さらにさっき息が上がったように見せたのも、これに対する布石。実際はまだいけるといったところか」
(フォーアームズの事は本に書いてあったけれど、肝心なことは書いていなかった。この人の持つ本当の凄さは観察眼だ)
タウンの言葉は何一つ間違ってはおらず、思わず関心すらしてしまう。だからと言って降伏することも出来ない状態でもあるので、次の手に出る湖張。
(多分この人なら何とかしてギリギリ耐えるよね。・・・中途半端では駄目だ)
何かを心に決め、強い視線を向けて突進をする湖張。タウンも迎え撃つ為に走り出す。
そしてお互いが接近すると、まず最初に攻撃を仕掛けたのはタウンであった。素手の湖張とは違い剣を持っている分、間合いが広いからだ。
最小の動きで突きを仕掛けるタウン。湖張は前進を止めずに右へ小さく躱す。そして流れるような動作で右手の突きを仕掛ける。しかしタウンはその攻撃を読んでいたのか、湖張が攻撃を仕掛ける頃には左足を引いて曲げており、蹴りの体勢に入っていた。
「しまった!?」
「貰った!」
湖張が危機を感じる言葉を放ち終わるタイミングで突き上げる蹴りを彼女の腹部に目掛けて仕掛けるタウン。湖張は飛び上がりつつ左腕で防ぐと、2メートル程後方に飛ばされる。
「っく!」
苦しい表情を見せる湖張。そして着地をするなり魔法で更に後方へ大きく飛び上がり、後方宙返りをした後に20メートル程下がる。
「逃がすかよ!」
間合いを詰めるために突進をするタウン。彼女の苦しい表情から好機と判断した。
しかしそのタイミングで湖張は両手を腰のあたりまで引き、何かの技を放とうとする。
「苦し紛れの技かよ!?」
ダメージが入った状態であり尚且つこの短時間では大した技は放てないと判断したタウン。
放たれる技を弾き飛ばし、そのまま湖張を制する事を選択する。
すると次の瞬間、湖張は無言のまま両手を前方に突き出し赤い爆炎を纏った白く巨大な光の球体、覇王爆炎弾を放つ。
(なんだよ、これ)
想定外の巨大で強大そうな光が目の前に迫ると、タウンは自らの読み間違いを一瞬で後悔した。
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