ファンタジー小説「Peace Keeper 赤き聖者」第百十二話【湖張の生い立ち】
- 2021.11.01
- ピースキーパー赤き聖者
- PeaceKeeper赤き聖者, 小説
「すげえ、倒した・・・」
目の前の状況に唖然とするコボーニ。壮絶な戦いを目の当たりにして腰を抜かしてしまい、そのまま固まってしまっている。
「湖張!」
剣をしまい、慌てた様子で駆け寄るレドベージュ。アールスリーを完全に倒せたと理解すると、安心したのか湖張はその場でしゃがみ込む。
「大丈夫か!?まずい状況なのか!?」
湖張の肩に手をかけて問いかけるレドベージュ。ゆっくりと顔を上げて気怠そうな顔を見せる湖張。
「まずいというか、しんどい・・・体中が痛いよ。でもまあ生死にかかわることはないかな。それよりラナナだよ。短時間で魔法を放ち過ぎている。かなり無茶をしていたよ」
そう言うなりラナナに視線を移す湖張。すると床に手をついて座り込んでいる姿が目に入る。今にもそのまま倒れそうだ。
「むう、ラナナも無茶をしていたな。立てるか湖張?何が起こるか分からないから、ひとまず実験場から早々に立ち去ろうと思うのだ」
レドベージュの言葉を聞くなり立ち上がろうとする湖張。
「あーうん、ゆっくりでいい?」
まるで病み上がりのような重い足取りで歩きだす湖張。体を痛めつけた後に派手に魔法を放ち続けたので当然といえば当然である。その様子を確認するなりレドベージュは湖張に向かって左手をクルリと回すと、彼女はふわりと浮いてまるで見えない空中の椅子に腰をかけたような姿勢になる。
「ななな!何コレ!?」
「湖張たちは荷物を浮かせて運んでいるであろう?それと同じようなものだ。行くぞ」
そう言うなり小走りでラナナに近づくレドベージュ。湖張は自分の意志とは関係なしにレドベージュの後をふわふわと浮きながら追従していく。
「大丈夫かラナナ?良くやったな」
ラナナの下でしゃがみ込み顔を除くと、朦朧とした表情のラナナが何とか笑顔を作っている様子が伺える。
「声を出すことも厳しい状況のようだな。とりあえずここから立ち去るぞ」
そう言うなり湖張と同様にラナナも浮かせるレドベージュ。そしてコボーニに呼びかける。
「すまない、お主の家を貸してもらえるか。少し休ませて欲しい」
レドベージュの要請が合図になったのか、勢いよく立ち上がり快く了承するコボーニ。
「分かった!そうしたら早く出よう!お茶もあるから出してやるよ!」
そう言うなり扉を開けて実験場を出る手伝いをしてくれるコボーニ。
レドベージュは礼を言いながら二人を連れて実験場を後にする。
アールスリーを粉々にしたものの、万が一の事を考え再び固く扉を閉ざすようコボーニに依頼するレドベージュ。そして研究所ではなくコボーニの家の方で休ませて欲しいと依頼をする。山の中にある研究所ではなく山の外にある家の部分で落ち着きたいと考えたからだ。
コボーニの家の部分にまで戻るなり、ラナナをソファーに座らせゆっくりと休ませると、今度は湖張を椅子に座らせて魔法で治療を始めるレドベージュ。湖張はまだ体が痛むと訴えていたからだ。
「どうだ、まだ痛むか?」
しばらく治癒魔法をかけ続けた後に心配そうに窺うレドベージュ。左腕を右手でさすりながら具合を確かめ答える湖張。
「うん、だいぶ良くなったかな?ラナナにも治療をしてもらったし、もう大丈夫だと思う」
その返答を聞くと、湖張の外套を肩からそっとかけるレドベージュ。
「その姿では寒かろう」
「ありがとう。ところでラナナは平気?」
体の痛みが消えて余裕が少し出来たところでラナナを気に掛ける湖張。
すると少し休んだだけのラナナであったが、だいぶ持ち直した様子を見せる。
「はい、こちらも平気です。呼吸を整えたら落ち着きました」
「そうなの?かなり限界まで魔法を使っていたように見えたけど」
「そうですね、あの時は正直もう限界を感じましたが、案外と回復が早いですね」
「やっぱりラナナって凄いんだね。普通だったら気を失って二日や三日は寝込みそうだけど・・・ねえレドベージュ?」
同意を求める湖張。するとレドベージュはワンテンポ遅れて答える。
「・・・ふむ、まあそうだな」
「うん?どうかした?」
「いや、どうもしないぞ」
「すごいな姉ちゃんたち!」
会話の途中で元気よく部屋に入ってくるコボーニ。手にはお盆の上に並べられたコップと果物が見える。
「ほら、飲んでよ!お茶だよお茶!あったかいぜ!」
「え?ああ、ありがとう。お茶があったんだね?」
少し押され気味にコップに入った湯気の上がる茶を手に取る湖張。
嬉しそうな顔を見せるコボーニ。
「ああ、研究者の兄ちゃんがここに訪れた人を持て成すためにと保存がきく形で置いて行ってくれたんだ!今こそ出す時だろ!?」
「え?そんな物まで用意してくれていたの?」
「そうだよ?あと果物食べるか!?今朝、山から採ってきた新鮮なものだぜ?」
「え?・・・ああじゃあ一ついただこうかな?」
せっかくの好意だったので無下にできないと考えた湖張は、赤い実の果物を手に取る。
「それにしても本当に凄いよな!アールスリーをぶっ倒しちゃうんだもん!」
まるで英雄を見るかのような輝いた眼差しを湖張に向けて話しかけるコボーニ。顔の位置は近い。
それに苦笑いを見せながら答える湖張。
「いや、まあ確かにアールスリーはとても強かったけれど、私たち三人がかりでやっとこだったし、しかもかなり際どかったからそこまでは胸を張れないかな」
「まーた謙虚になりすぎですよ、素直に喜びましょうよ」
湖張につまらなさそうな視線を向けるラナナ。
「うむ、確かに湖張の動きは目を見張るものがあったな。よくあそこまでアールスリーを押す事ができたな」
レドベージュも褒め始めると、首を横に振る湖張。表情は少し硬い。
「いや、だから私だけではどうしようも無かったんだって。
そもそもはラナナがアールスリーの背中に魔法で傷を付けてくれた事が切っ掛けだったの。正面からは防がれるし、横からは避けられてしまう。でも真後ろからだと攻撃が当たる。つまり真後ろは意外と緩い死角だと気が付かせてくれたから。
更には傷までもつけていてくれたから、より大きなダメージを与えることができた。
でもそれだけ。結局は倒しきれなかったし、倒しきる自信もなかった。だからレドベージュに止めをお願いしたの。私は隙を作るだけで精一杯だった」
「それでも、その隙が無ければ勝ちは無かったのだ。十分に胸を張って良いと思うぞ」
「そうかな?」
「そうさ。それにしても戦いの途中で軍配を変化さえたな?あれには驚かされたぞ?」
レドベージュが軍配について触れると、腰に携えていた扇子を取り出す湖張。
「ああ、これね。本当はもうちょっと考えたかったのだけれども、そうはいってはいられなかったから、なんとなく思っていたものにしちゃった。
最初は短剣とか短槍も考えていたのだけれども、ゴルベージュ様があの防御壁は表面積が広い方がやりやすいといっていたから、やめたんだよね。どうしてもあの魔法は使いたかったから。
それに団扇も慣れてきてはいたから、使い勝手もあまり変えたくなかったんだ。でもだからと言ってまた団扇にするのも、それは何か違うなとは思ってはいたの。
そこで鉄扇。武器になる頑丈な扇子だね。たたんで持ち運びもしやすいし、ちょっとした打撃武器にもなる。広げれば団扇みたいに斬れるようにイメージして作ったし、表面積も増やせるかなって」
そう言いながら鉄扇を広げると、白い扇面に赤い線で装飾が施されている姿が見える。
「しかもそれ、まるで意思を持っているかのように飛んでいませんでしたか?あれもものすごい技でしたよね」
扇子を見ながらラナナがそう尋ねると、苦笑いを見せる湖張。
「いやいや、それも大したことじゃないんだよ。それこそラナナがいたからこそできたようなものだし」
「そうなのです?」
不思議そうな顔を見せるラナナ。
「そうだよ。ラナナは荷物を運ぶ時に浮かせて引いていたでしょ?あれを見た時、戦いにも流用できそうだなって思ったの。それを応用しただけ。荷物を浮かせるのと同じように扇子も浮かせて、あとは自分の思い通りに操っただけなんだよ」
その答えを聞くと難しい顔を見せるラナナ。
「いえ、操っただけって・・・それが難しいんじゃないですか。離れた位置のものを瞬時に操って飛ばす事なんて普通出来ませんよ。それに違う位置の物をどう動かすなんてイメージも中々持てるものでもないと思いますし」
「いや離れてはいるけど、実は細くて透明な魔法の紐で常に自分と繋げていて、操っていただけなんだよ。魔法の紐と繋げておくことで魔力の供給は常にできるから常に飛ばせておけるし、瞬時に飛ばす命令を伝えて移動させることもできる。そしてそこから魔法も放つ事もできるんだ。今回はやらなかったけどね。でもまあぶっつけ本番だったけれど、出来て良かったよ」
扇子を飛ばした仕掛けを聞くと呆れた表情を見せるラナナ。
「それ、かなり無茶苦茶な事を言っていると自覚あります?そもそもその魔法の紐が絡まないように操っているのですよね?」
「いや?紐が何かにぶつかっても一瞬でしょ?瞬間的に切れるだけで、またすぐに繋がるよ」
「いやいやいや、すぐに繋がるって・・・それが難しいんじゃないですか!もう、うちの学校でも普通に研究論文として認められる内容ですよ」
「そう?」
「そうですよ!話を聞くだけでも物凄く難しい制御をいくつも組み込んでいることが分かります」
「えー、そんなに大した事をやっているつもり無いよ」
ラナナの指摘に困った顔を見せる湖張。そこにレドベージュも会話に続く。
「何はともあれ、あの強敵を制する事ができたのだ。大した事を成したのは間違いないぞ」
そう言われると右手で左腕を押さえる湖張。
「まあ確かに少し頭にきたからいつもより強めに攻撃したのは否めないね」
その言葉を聞くと、少し悲しそうな顔を見せるラナナ。
「そうですよね、大切な服が駄目になっちゃいましたもんね」
「まあね、不覚をとったわ」
何かを思っているかのような雰囲気で無表情のまま斜め上を見上げる湖張。
その様子を見るなり、ラナナは元気づけるような雰囲気で明るく提案をする。
「そうしたら次の街で新しい服を買いましょうよ!」
「服?確かに新しいのを買わないといけないよね・・・ああ、そうしたら次の目的地は何かおあつらえ向きじゃない?」
「はい、おあつらえ向きです!」
「ふむ、次の街は衣料品が豊富な場所ではあるな」
「そうです!だからこの際ですからとびっきりカワイイ服を探しましょう!」
「いやいやいや!カワイイは違うでしょ!!」
「違わないですよ!」
先ほどまでの疲労を忘れたかのように楽しそうな雰囲気のラナナ。一方湖張はどんなものを着せられるのか恐怖し、必死で抵抗しようとする。
「いや、私たちは常日頃から戦いの場に身を置いているから動きやすい服を選ばないとね」
「はい、なので動きやすくてカワイイ服を選びましょう」
「・・・カワイイ服なの?」
「そうです、カワイイ服です」
「どうしても?」
「どうしてもです!せっかくの美人さんなのですから、勿体ないですよ!」
「いやいやいや、美人じゃないって!」
繰り広げられる湖張とラナナの攻防。先ほどまでぐったりしていた様子は嘘のようである。
「ふむ、ところで湖張はどのような服が良いのだ?」
グイグイくるラナナに困っている様子を見ると、助け舟を出すような形で問いかけるレドベージュ。すると湖張は天井を見上げながら考えた後に答える。
「そうだなあ。やっぱり着慣れている形の服がいいかな?」
「着慣れているですか?やっぱり法被です?」
首を強く横に振る湖張。冗談ではないという雰囲気である。
「違う違う!法被はもういいって!むしろ少し恥ずかしかったまであるんだから・・・。でもまあ遠からずの部分はあるかな?」
そう聞くと少し考えた後にキョトンとして様子を窺うように問いかけるラナナ。
「そう言えば湖張姉さまって桜和国(おうわこく)の出身なのです?」
少し目を大きくして、ゆっくりと視線をラナナに移す湖張。
「やっぱりそう思う?」
うなずくラナナ。
「はい、そもそも法被や寝るときに来ている甚平って桜和の服ですよね?それに姓と名の並びも桜和の特徴と同じですし、桜和の方は黒髪が多いと聞きます。なので前々からそう思っていたのですよ」
ラナナの考えを聞くと少し考えた後に小さな苦笑いを見せる湖張。そして一呼吸置いた後に答える。
「まあそう思われる事もよくあるけど、本当のところはよく分からないんだ。実は私、捨て子だったからさ」
湖張の言葉に目を丸くして固まるラナナ。触れてはいけない部分に触れたような複雑な顔をしてしまう。その表情に優しい笑顔で小さく横に首を振る湖張。
「ほら、そんな顔をしないで。別に隠していたわけではないし、悪いことをしたわけでもないよ。むしろラナナにはいつかは言おうと思っていた事だから良い機会かも」
「・・・ごめんなさい」
しょぼくれたラナナに苦笑いの湖張。
「いや、だから悪くないんだって。むしろこの境遇だからこそ強いおじいちゃんに育ててもらえたし、芭蕉心拳を教えてもらえた。だから赤き聖者になれたんだよ。今、こうして旅している事を意外と楽しんでいるし、むしろ感謝すらしているよ。問題ないよ」
「そうなのです?」
上目遣いで窺うラナナに優しい笑顔を見せうなずく湖張。そして話を続ける。
「それでね、私が拾われて育った村って遠い昔に桜和の人々が移住してきて作った村なんだって。その時から長い年月が経つけど桜和の文化がずっと根付いていて今に至るらしいの。だから私は桜和の服を着ているし、名前や文化も桜和色に染まっているんだ。だからまあ桜和出身といってもあながち間違いではないかな?」
「なるほど、確かにそう捉えても良いかもしれませんね」
ラナナがそう返すと、再び天井を見上げる湖張。
「ラナナの言う通りさ、桜和の人って黒髪が多いんだよね。実際のところ故郷の村では黒髪の人ばかりだった。私の両親は誰なのかは分からないけど多分、村の誰かがどうしようもない理由で私を生んだのだと思う。この子に生き抜く力を授けてほしいっておじいちゃん宛に手紙を残していたらしいけど、だったら自分でやりなさいよって思っちゃうよね」
「手紙が残されていたのですか?」
「うん、その一文だけが書かれた手紙がね」
そう聞くと、少し考えるラナナ。
「ひょっとしたら、やむにやまれぬ理由があったのかもしれませんね」
ゆっくりと視線をラナナに戻す湖張。
「おじいちゃんもそんな風な捉え方をしていた。ラナナもそう思う?」
「はい」
真面目な表情でジッと湖張を見つめるラナナ。視線を逸らす湖張。
「そっか、まあそう思った方が救いはあるかな?とは言ったものの真実は分からないのだけれどもね。それこそ神のみぞ知るといったとこ・・・」
言葉の途中で何かに気が付いた湖張。ゆっくりと視線をレドベージュに向ける。
「ひょっとして私の生い立ちについて何か知っている?」
通常ならば知ることは難しいと思っていた事であったが、天の者ならば何かを知っているのではないかと思い恐る恐る問いかける湖張。
「すまぬ、我も知らぬのだ」
申し訳なさそうに首を横に振るレドベージュ。
「知っての通り、天は全知全能では無い。むしろ知らぬ事だらけだ。湖張については赤き聖者に迎え入れる前に調べさせてはもらったが生い立ちまでは分からなかった」
「そっか、まあそうだよね」
苦笑いを見せる湖張。しかし心の中では不思議と安堵してしまう。あまり気にはしないようにしてはいたが、どうやら真実を知る事は少し怖いのかもしれない。
ただその気持ちを表に出すことはなく、何か吹っ切れたような様子で立ち上がる湖張。少し静まった空気になってしまったので雰囲気を変えたくもあった。
「さて、そろそろ出発しないと街に着くのが夜になっちゃうよね?ラナナは歩ける?」
慌てた様子で返すラナナ。
「え?あ、はい大丈夫です!それより湖張姉さまは大丈夫なのです?」
「問題ないよ。二人に治療してもらったからもう平気」
「もう行っちゃうのかよ?」
驚いた表情を見せるコボーニ。先ほどまでグッタリしていたのにこの展開なので当然といえば当然である。
「うん、そうしようかな。お茶と果物、ご馳走様。いろいろとありがとうね」
笑顔で礼を言う湖張。それを見るなり、同じように笑顔を見せるコボーニ。
「そっか、まあ元気なら良いや。こっちこそありがとな!きっと兄ちゃんたちも喜ぶよ!」
コボーニは両手を頭の後ろで組んで嬉しそうな顔を見せるとレドベージュは少し考えた後に話しかける。
「すまぬが最後に教えてほしい事がある。ここの他に研究所があると言っていたが、他の場所は何処にあるのか分かるか?」
問いに腕を組んで難しい顔を見せるコボーニ。
「うーん、詳しくは知らないよ。でも西にアールワンがいてその他は東の方って言ってた」
「西にアールワン?」
湖張がそう呟きながらレドベージュを見ると、一度視線を合わせるレドベージュ。
「おそらく我々が初めて倒した魔物がアールワンであろう。ここより西はそれしかいないのであろう」
「ごめんよ、こんな情報でさ」
申し訳なさそうなコボーニ対して首を横に振るレドベージュ。
「いや、問題ない。もう一つ教えてくれ。研究者の名は何というのだ?」
「兄ちゃんの名前?リザオーレだよ」
「そうか、リザオーレか。他の研究者の名は?」
「他はお手伝いの助手さんでダリアルとデリットだね」
「ふむ、ではそのリザオーレが主となってアールスリーを作ったのか?」
首を縦に振るコボーニ。
「そうだよ。リザオーレ兄ちゃんがリーダーになってアールスリーを作ったんだ!他のアールについても兄ちゃんが関わっているって言っていた」
「どうやらそのリザオーレさんがキーマンのようですね」
話を聞いていたラナナがそう言うと、うなずくレドベージュ。
「うむ、どうやらそのようだな。今後、その名に気を付けた方が良いかもしれん」
「ところでその人はどんな人なの?」
コボーニの横から問いかける湖張。すると上を向いて考えるそぶりを見せるコボーニ。
「うーん、どんな人か。・・・眼鏡をかけていて、茶髪で細い。いつもヘラヘラしてる。めちゃくちゃ頭が良い」
「分かった?」
レドベージュとラナナに問いかける湖張。二人の首を横に振る動作で返事が返ってくる。
「まあなんとなくの特徴は掴む事は出来たな。助かったぞ。礼を言おう」
そう言うなり笑顔を再び見せるコボーニ。
「いいって、いいって!」
少し照れ臭そうな素振りを見るなり、剣を手に取り移動の準備を始めるレドベージュ。
「では世話になったな。達者でな」
「うん、皆も元気でな!」
そう簡単な別れを告げ、一行はコボーニの家を後にした。
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