「さてと、じゃあどうする?」 全員の前で今後の方針について問いかける湖張。 「何か案がある人は挙手」 そう言った後、タウンは腕を組み全体を見渡し最後はレッド君を見る。 当の本人は視線に気づくと、首を横に振り返答をする。 どうやら特に案はないようだ。 また、誰も手を上げなかった事を確認するなり山を見上げるタウン。 「誰も案は無いようだな。そうしたらまずは山道を使って頂上付近をめざそう。 二時間ほどで […]
地面を突き破るように次から次へと黒い何かの体がはい出てくる。 小さな地面のかけらがいくつも打ち上げられては周囲にまき散らされていく。 その度に発せられる硬い物が割れる音。 揺れる大地。まるでこの世の終わりを告げる強大な魔物が現れるかのような雰囲気を出す。 そして巨大な体が現れたと思った直後、蛇のような長い何かが地中から飛び出してきて 生き残っていた皮膚の硬い魔物を一飲みしてしまった。 「何だよ、こ […]
「さて、問題の山の麓まで到着したわけだ」 目の前にそびえ立つ緑に包まれた山の前で腰に手を当てて見上げるタウン。 「もう着いた感じ?でも魔物の姿は見えないね」 周囲を見渡しながら湖張がそう言うと彼女に顔を向けるタウン。 「そりゃそうだ。情報では麓もだが、山の中でも見かけたとのことだ。要するに捜索範囲はこの山全てで、そう簡単に見つかりやしない。」 「うわ、それって今日中には見つからない可能性が高くない […]
その後の食事会は、何気ない話を交えつつ進んでいった。 タウンは完全に仕事モードの硬い姿勢を解き、気さくな面を大きく表し始め愉快な会になっていた。 今までの抜け目のなさから、それが場を和ませるための計算された振る舞いなのかは分からなかったが、空気が柔らかくなったことは事実であった。 話が弾んだこともあり、予想よりは長居してしまった一同。帰り際に翌日は宿の前で待ち合わせをして北の山へ向かう約束をつける […]
豪勢に並ぶ食事。肉類やスープ、サラダに卵料理、はたまた甘味まで、ありとあらゆるものが10人掛けの大きな長方形のテーブルに並んでいる。 片側にはタウンを中心に左右にゼンと笑顔のチウルが、 向かい合うように湖張とラナナにが座っており、レドベージュは木箱を用意してもらい、その上に立って、テーブルから顔が出るようにしてもらっている。 「なんていうか、本当にそんな木箱で良かったんですか?」 少し不安そうな顔 […]